お知らせ / 調査・研究
「日本創造学会第47回研究大会」にてペアの性格相性と創造性の発揮に関する研究成果を発表
2025年11月07日
ZENKIGENは、弊社の研究員である尾崎幸平を中心とした研究チームが、2025年11月1日(土)~2日(日)に開催された“日本創造学会第47回研究大会”において、ペアの性格相性と創造性に関する最新の研究成果を報告したことをお知らせいたします。
私たちは、自分自身の性格はもちろんのこと、共に働く人たちの性格に関心をもつと考えられます。職場における従業員同士の性格相性は、職場の生産性の一因となると考えられます。
これまで「性格」と創造性の関係については多くの研究が行われてきましたが、「性格相性」と創造性の関係に焦点をあてた研究は多くありません。そこで、本研究では、ペアの性格相性と創造性の関連を検討することを目的としました。
本研究では、116名の大学生を対象とした対面調査を実施しました。大学生94名・47ペアの有効データを用いた重回帰分析の結果、ペアの性格相性と創造性には有意な関連はみられませんでした。一方、分散分析および多重比較の結果、性格特性の1つである「神経症傾向(感情が揺れ動きやすい傾向)」と創造性との間に有意な関連がみられました。具体的には、「双方の神経症傾向が高いペア」は、「一方は高いが、他方が低いペア」に比べて、より高い創造性を発揮する傾向が示されました。
私たちは、職場の生産性を高めるための人材配置やチーム編成のあり方を提案することを目指しています。
今後は、本研究大会でいただいたご意見を踏まえ、さらなるデータ解析と検討を進めて参ります。
▪️開催概要
開催日時:2025年11月1月(土)~2日(日)
開催場所:千葉工業大学津田沼キャンパス
研究大会HP:https://www.japancreativity.jp/report/conferences/conference2025/
学会HP:https://www.japancreativity.jp/
▪️発表概要
創造性の発揮に有効なタッグとは?―ペアの性格的相性と創造的パフォーマンスの関連― 尾崎幸平(ZENKIGEN)、
橋本一生(ZENKIGEN、東京理科大学)、岩本慧悟(ZENKIGEN、東洋大学大学院、神戸大学)
今後とも、ZENKIGENをよろしくお願いいたします。